何者にもならなくても良いってなった。
ず~~~っと、何者かになりたかった。
仕事は転々としつつも、専門的な仕事を常に目指していた。
転職をするときも次の仕事はこれかなー?あれかなー?て。
これかなあれかな、の中身は専門性の高いもので修行の時期が必ず必要なものだった。
人にはよく、わざわざそんな難しい方向に行かなくても、て言われていた。
私だって難しいことしたいわけじゃないんだけど目につく職業がどれもこれもそんな感じだった。
それとADHDのせいなのかなんなのか、すぐに目の前の事に本気になってのめり込む。
だから都度、私はこれで生きていくんだ!てガツガツする。
ガツガツしつつも、情熱はないから、その仕事をモノにするまでにはいかない。
のめり込みやすいんだけど、短期間にしか燃える事が出来ない。
ポテンシャル低め。
結局、やる気や興味が失せると何事もなかったかのように、違う仕事に目がいく。
その職の人はすごく応援してくれていたので裏切る形になってしまう。
・・・これを10年以上繰り返している。
で、30歳前半かな?そのころからストラテラを飲みだした。
薬が効いている時もあったりなかったりで、効きが安定しない。
それから、今年のはじめごろにストラテラが爆発的に効いた。
先生はストラテラっていうか今までの努力の結果じゃない?というが、私は薬のおかげだと思う。
今までの人生で、どうしてあんなに感じの悪い事を言われたんだろうとか、なんでそんな意地悪されるのか分からん!ってことがあったんだけど、急にその理由に合点がいった。
色々なつじつまが合った。
仕事の人間関係のこともハッキリしたし、友人との事もハッキリしたし。
人と会話が成立しないことや、私はこう聞いているのに何でそんな答えを返すんだ?っていう相手とのやり取りのチグハグしたことへの問題点もハッキリ見えた。
で、私はしばらくの間まぁまぁ頭の中パニックになった。
自分が正しいと思っていっていたことややっていたことは、見当はずれなことだったし、今までそんな自分を披露していたことに恥ずかしさを感じた。
今までのモヤーっとした悩みも頭がクリアになって解決したわけだから、ある意味地に足がついたというのか、何かになろうとかそういうのがどうでもよくなった。
今まで自分っていうものに居場所がなかった。フワフワしていた。だから居場所が欲しくて、それを職業に求めていたんだと思う。
でも、色々な事が見えてきて心のざわざわが少しなくなって地に足がついたようになったら、仕事なんて何でも良いのかもって思えた。
肩の力が抜けることって、なんて気持ちの良い事なんだろうって。リラックスってこういうことかなって。
で、急に色々なことに合点がいったので、ストラテラすげー!って思って病院の先生に伝えたら、薬っていうかそれはあなたの今までの努力だよ、と言われた。
うーん、そうかな?そうだと良いけどやはり薬によるところが大きいんじゃないかな。
少しは生きやすくなるはず。